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インビザライン中に虫歯ができやすいのは本当?原因と対策を解説

  • 5 日前
  • 読了時間: 9分

医療コラム執筆者

成田 宗隆(大宮区役所前歯科 院長)


<この記事を監修した人>

大宮区役所前歯科 院長。「痛いから削る・抜く」という治療を繰り返していては歯がなくなってしまうという危機感から、予防歯科こそが歯科医師の役目であるという強い信念を持ち、患者さまが一生自分の歯で食事をすることができるように、極力削らず抜かずに今の状態を維持できるようサポートすることを目標としています。日本歯周病学会認定医、日本口腔インプラント学会専修医、日本抗加齢医学会専門医といった多岐にわたる専門資格を保有し、虫歯治療、歯周病治療、インプラント、予防歯科から全身の健康まで高い専門知識を持っています。患者さまの生涯に渡るお口の健康維持に関する信頼性の高い情報を提供できるように努めます。


「インビザラインは目立ちにくく、取り外しもできるから虫歯になりにくい」と思われがちですが、実は矯正中は虫歯リスクが高まることがあります。


マウスピースの装着時間が長いことで、磨き残しや唾液の作用低下が起こりやすくなるためです。一方で、インビザラインはワイヤー矯正に比べてお手入れしやすいという大きなメリットもあります。


この記事では、インビザライン矯正中に虫歯ができやすい原因や予防法、矯正前に虫歯が見つかった場合の対処法についてわかりやすく解説します。





インビザライン中は虫歯になりやすい?理由を解説


唾液の分泌が少なくなる

インビザライン矯正では、1日20〜22時間ほどマウスピースを装着する必要があります。


長時間歯が覆われた状態になることで、唾液が歯の表面に行き渡りにくくなり、虫歯リスクが高まることがあります。


唾液には、食べかすや細菌を洗い流す「自浄作用」や、虫歯菌が作る酸を中和する働きがあります。しかし、マウスピース装着中はその働きが十分に発揮されにくくなるため、虫歯が進行しやすい環境になってしまいます。


特に間食後に歯磨きをせず装着すると、虫歯リスクはさらに高まります。


アタッチメントに汚れが溜まりやすい

インビザライン矯正では、歯を効率よく動かすために「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起を歯の表面につけることがあります。


このアタッチメントの周囲は段差ができるため、歯垢や食べかすが溜まりやすく、歯磨きが不十分だと虫歯の原因になります。特にアタッチメントの境目は歯ブラシが当たりにくく、磨き残しが起こりやすい部分です。


また、マウスピースで密閉されることで細菌が繁殖しやすい状態になるため、通常以上に丁寧なセルフケアが重要になります。歯間ブラシやフロスの併用も効果的です。


口の中が乾燥しやすくなる

インビザライン装着中は、マウスピースの違和感から口呼吸になってしまう方もいます。


口呼吸が続くと口腔内が乾燥しやすくなり、唾液の働きが低下することで虫歯や歯周病のリスクが高まります。


さらに、口の中が乾燥すると細菌が増殖しやすくなり、虫歯菌が活発に働く環境が作られてしまいます。


特に就寝中は唾液分泌が減るため、夜間の口呼吸には注意が必要です。こまめな水分補給を意識し、鼻呼吸を心がけることが、虫歯予防につながります。


インビザライン開始前に虫歯が見つかった場合の対処法


初期の虫歯の場合

インビザライン開始前に見つかった虫歯が初期段階であれば、症状や進行度によっては大きな治療を行わずに矯正を始められる場合があります。


初期虫歯とは、歯の表面がわずかに溶け始めている状態で、痛みや大きな穴がないケースを指します。この段階であれば、フッ素塗布やブラッシング指導によって進行を抑えられることもあります。


ただし、インビザライン矯正中はマウスピースを長時間装着するため、虫歯が進行しやすい環境になりやすく、放置はおすすめできません。そのため、歯科医師が「経過観察可能」と判断した場合でも、定期的なチェックと丁寧なセルフケアが重要です。


また、虫歯の位置によっては先に小さな修復処置を行ってから矯正を開始することもあります。


中等度〜重度の虫歯の場合

虫歯が中等度以上に進行している場合は、基本的に虫歯治療を優先してからインビザライン矯正を始めます。


中等度の虫歯では歯の内部まで虫歯が進んでいることがあり、重度になると神経の治療が必要になるケースもあります。


この状態で矯正を始めてしまうと、マウスピース装着中に虫歯が急速に悪化し、強い痛みや歯の破折につながる可能性があります。


また、治療後に歯の形が変わると、作製済みのマウスピースが合わなくなることもあるため注意が必要です。


そのため、まずは虫歯をしっかり治療し、口腔内を健康な状態に整えてから矯正を開始することが大切です。安全かつスムーズに矯正を進めるためにも、事前の精密検査は欠かせません。



インビザライン中に虫歯ができた場合の対処法


矯正を中断し、先に虫歯を治療する

インビザライン矯正中に虫歯が見つかり、進行が大きい場合は、矯正を一時中断して虫歯治療を優先することがあります。


特に痛みがある虫歯や、神経近くまで進行しているケースでは、放置すると悪化するリスクが高いため早期治療が必要です。


また、虫歯治療によって歯の形が変わると、現在使用しているマウスピースが合わなくなる場合もあります。その際は再スキャンやマウスピースの作り直しを行い、治療後に矯正を再開します。


まずは口腔内の健康を優先することが、結果的にスムーズな矯正につながります。


矯正と虫歯の治療を同時に進める

虫歯が比較的小さく、歯の形に大きな変化が出ない場合は、インビザライン矯正を継続しながら虫歯治療を同時に進められることがあります。


例えば、小さな詰め物で対応できる初期〜軽度の虫歯であれば、現在のマウスピースを大きく調整せずに使用できるケースもあります。この方法であれば、矯正期間への影響を最小限に抑えられる点がメリットです。


ただし、虫歯の進行状況や治療部位によっては適応できない場合もあるため、歯科医師による慎重な判断が必要です。定期的なチェックを受けながら進めることが大切です。


虫歯は応急処置に留め、矯正を先に進める

矯正終了が近い場合や、虫歯が小さく急速に悪化する可能性が低い場合には、応急処置のみ行い、インビザライン矯正を優先することもあります。


例えば、一時的な薬剤処置や簡単な修復で症状を抑え、矯正完了後に本格的な虫歯治療を行うケースです。矯正途中で大きく歯を削ると、マウスピースが合わなくなり、治療計画に影響することがあるためです。


ただし、これはすべての虫歯に適応できる方法ではなく、進行リスクを十分に考慮したうえで判断する必要があります。自己判断せず、必ず歯科医師に相談しましょう。


インビザライン中の虫歯を予防する方法


歯磨きの際にフロスを使用する

インビザライン矯正中は、歯と歯の間に汚れが残りやすくなるため、歯ブラシだけでなくフロスを併用することが重要です。


特にマウスピースを長時間装着することで、わずかな磨き残しでも細菌が繁殖しやすくなり、虫歯の原因になります。


フロスを使うことで、歯ブラシでは届きにくい部分の歯垢や食べかすを除去でき、虫歯予防につながります。


毎食後の歯磨きに加えて、1日1回でもフロスを習慣化することで、口腔内をより清潔に保ちやすくなります。


フッ素入りの歯磨き粉を使う

インビザライン中の虫歯予防には、フッ素入りの歯磨き粉を使用することがおすすめです。


フッ素には、歯の表面を強くする「再石灰化」を促進し、虫歯菌が作る酸によって歯が溶けるのを防ぐ働きがあります。


マウスピース装着中は虫歯リスクが高まりやすいため、日常的にフッ素を取り入れることが大切です。


歯磨き後はすぐに大量の水でうがいをせず、少量の水で軽くすすぐことで、フッ素を口の中に残しやすくなり、より効果的な虫歯予防につながります。


こまめに水分補給をする

インビザライン装着中は口の中が乾燥しやすくなり、唾液の働きが低下することで虫歯リスクが高まります。そのため、こまめな水分補給を意識することが大切です。


唾液には細菌や汚れを洗い流す働きがあり、口腔内を健康に保つ重要な役割があります。特に長時間会話をする時や、口呼吸になりやすい方は注意が必要です。


水を飲むことで口の中を潤し、乾燥を防ぎやすくなります。なお、糖分を含む飲み物は虫歯の原因になるため、基本的には水やお茶を選ぶようにしましょう。


飲食時はマウスピースを外す

インビザラインのマウスピースを装着したまま飲食すると、糖分や汚れが歯の表面に閉じ込められ、虫歯リスクが高まります。


そのため、食事や甘い飲み物を摂る際は、必ずマウスピースを外すことが重要です。特にジュースやスポーツドリンク、コーヒーなどは、虫歯だけでなく着色の原因にもなります。


飲食後は歯磨きをしてから再装着するのが理想ですが、難しい場合でも口をしっかりゆすいでから装着するようにしましょう。正しい使用習慣が虫歯予防につながります。


外したマウスピースは洗浄してから装着する

インビザラインのマウスピースには、唾液や細菌、汚れが付着します。


洗浄せずにそのまま再装着すると、細菌を口の中に閉じ込める状態となり、虫歯や口臭の原因になることがあります。


そのため、マウスピースは毎日こまめに洗浄することが大切です。水洗いだけでなく、専用洗浄剤を使用すると、細菌や汚れをより効果的に除去できます。


また、熱湯で洗うと変形する可能性があるため注意が必要です。清潔な状態を保つことが、快適かつ安全に矯正を続けるポイントです。


インビザライン中の虫歯に不安がある方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科にご相談ください


インビザライン矯正は取り外しができるため清潔を保ちやすい一方で、ケア不足によって虫歯リスクが高まることがあります。


しかし、正しい歯磨きやマウスピースのお手入れを習慣化することで、虫歯は十分に予防可能です。万が一、矯正中に虫歯ができてしまった場合も、早めに対処することで治療への影響を抑えられます。


インビザライン中の虫歯に不安がある方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科へご相談ください。総合歯科のため、矯正治療だけでなく虫歯治療にも院内で対応可能です。


大宮区役所前歯科では、初回の矯正相談を無料で承っています。オンライン相談にも対応しており、LINEからもご予約可能です。



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