インビザラインで八重歯を治療する方法を解説。メリットや期間・費用もご紹介
- 成田宗隆
- 6 日前
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医療コラム執筆者
成田 宗隆(大宮区役所前歯科 院長)
<この記事を監修した人>
大宮区役所前歯科 院長。「痛いから削る・抜く」という治療を繰り返していては歯がなくなってしまうという危機感から、予防歯科こそが歯科医師の役目であるという強い信念を持ち、患者さまが一生自分の歯で食事をすることができるように、極力削らず抜かずに今の状態を維持できるようサポートすることを目標としています。日本歯周病学会認定医、日本口腔インプラント学会専修医、日本抗加齢医学会専門医といった多岐にわたる専門資格を保有し、虫歯治療、歯周病治療、インプラント、予防歯科から全身の健康まで高い専門知識を持っています。患者さまの生涯に渡るお口の健康維持に関する信頼性の高い情報を提供できるように努めます。
八重歯をきれいに整えたい、できれば目立ちにくい方法で治したい。そんな方に人気なのがインビザライン矯正です。
透明のマウスピースを使うため、見た目の負担が少なく、日常生活に取り入れやすいのが魅力です。
多くの八重歯はインビザラインで治療できますが、状態によってはワイヤー矯正や外科治療が必要なケースもあります。
本記事では、八重歯がインビザラインで治せるかどうか、具体的な治療方法や期間・費用を分かりやすく解説します。

インビザラインで八重歯は治せる?
結論として、多くの場合、八重歯はインビザラインで改善できます。
八重歯は犬歯が外側へ飛び出した状態を指し、歯列のスペースが不足していることが主な原因です。
インビザラインでは、スペースを確保しながら歯を段階的に移動させることで、犬歯の位置を適切な位置へ誘導できます。
軽度〜中等度の八重歯であれば、インビザライン単独で十分な改善が期待でき、仕上がりの美しさも高く評価されています。
ただし、犬歯の位置が大きくずれている場合、歯列の幅が極端に狭い場合、骨格的な問題を伴う場合などは、ワイヤー矯正や外科的処置が必要となることがあります。
治療の可否は精密検査とシミュレーションにより判断されるため、まずは歯科医師による診断を受けることが重要です。
八重歯の原因
八重歯が生じる最大の原因は「あごのスペース不足」です。
本来、犬歯は長い根を持ち噛み合わせ上も重要な歯ですが、歯列の容量が不足していると、正しい位置に収まりきらず外側に押し出されてしまいます。
また、遺伝によるあごの小ささ、乳歯の早期喪失・晩期残存、歯の大きさとあごの幅の不調和も影響します。
さらに、舌の癖や指しゃぶり、口呼吸などの習慣が、歯列の発育に影響し、歯並びの乱れを悪化させることがあります。
八重歯は見た目の問題だけでなく、磨きにくさから虫歯や歯周病のリスクが高まり、噛み合わせの不調にもつながるため、原因に基づいた適切な矯正治療が必要です。
インビザラインで八重歯を矯正する方法
抜歯
八重歯の治療で抜歯が必要となるのは、歯列に十分なスペースが確保できない場合です。
特に犬歯は根が長く重要な歯であるため、位置が大きくずれている場合、周囲の歯を適切に配置するために小臼歯を抜歯することがあります。
インビザラインは抜歯症例にも対応しており、計画的にスペースを利用しながら、犬歯を理想的な位置へと導くことが可能です。
抜歯を行うことで、歯を無理に並べる必要がなくなり、横顔のバランスや口元の突出感も改善しやすくなります。
抜歯=悪いというイメージを持つ方もいますが、適切に抜歯を行うことで機能的にも審美的にも優れた仕上がりが得られるケースは多くあります。
最適な判断は精密検査に基づいて行われます。
IPR
IPR(アイピーアール)とは、歯と歯の間を0.1〜0.5mmほど削り、歯列に必要なスペースを確保する処置です。
抜歯ほど大きなスペースは必要ないけれど、軽度〜中等度のスペース不足がある場合に有効です。
インビザライン治療ではIPRがよく用いられ、歯の形を損なわない範囲で安全に削合を行います。
IPRによりスペースを均等に作ることで、無理のない歯の移動が行え、最終的な歯並びのラインも自然に整います。
また、IPRは痛みが少なく短時間で終わる点もメリットです。過剰に削ることはなく、歯科医師が必要な量を精密に計測しながら実施します。
IPRはインビザライン治療と相性が良く、八重歯の改善において重要な役割を担う技術です。
側方拡大
側方拡大は、歯列の横幅を広げることでスペースを確保し、犬歯を正しい位置に並べる方法です。
特に上顎が狭い方は八重歯になりやすいため、側方拡大によって歯が並ぶ余裕を作ることが有効です。
インビザラインでは、アライナーの力を利用して少しずつ歯列を広げることができます。無理のない範囲での拡大が可能で、顔貌への影響も最小限に抑えられます。
また、歯列の幅が広がることで、口元のバランスが整い、見た目の印象が改善する場合もあります。
過度な拡大は適さないため、骨の厚みや歯根の位置を精査しながら慎重に計画が立てられます。
他の方法と組み合わせて使われることも多く、特に非抜歯で八重歯を改善したい方に適したアプローチです。
遠心移動
遠心移動とは、奥歯を後方へ動かしてスペースを作り、そのスペースに前方の歯を移動させる方法です。
インビザラインは遠心移動を得意とする矯正方法で、アタッチメントやゴム(エラスティック)を併用することで、効率よく奥歯を動かせます。
特に上顎の八重歯では、抜歯を避けたい場合に遠心移動が大きな役割を果たします。奥歯が後ろに下がることで、犬歯や前歯を正しい位置へ並べるスペースが生まれます。
ただし、遠心移動には時間がかかるため、患者さんの協力(アライナー装着時間の遵守)が重要です。
骨格の形状や噛み合わせによっては十分な後方移動が難しいこともあり、診断が不可欠です。適切に行えば、非抜歯での自然な歯列改善が期待できます。
インビザラインで八重歯を治すのにかかる費用
インビザラインで八重歯を治療する費用は、治療範囲や難易度により変動します。多くの場合、全顎矯正が必要となり、相場はおおよそ80万〜110万円程度です。
抜歯が必要な複雑症例や追加アライナーが多いケースでは、費用が上がることもあります。
また、精密検査費や矯正後の保定装置費用が別途必要となる医院もあり、トータル費用は医院ごとに異なります。
分割払いやローンに対応している医院も多く、無理のない支払い計画を立てることが可能です。事前に総額の見積もりを確認することで安心して治療をスタートできます。
インビザラインで八重歯を治すのにかかる期間
八重歯の位置やスペース不足の程度により、治療期間は大きく異なります。
軽度の八重歯であれば半年〜1年程度で改善できることもありますが、抜歯が必要なケースや犬歯の遠心移動が大きいケースでは2年〜2年半ほどが一般的です。
犬歯は根が長く、移動量も多くなるため、慎重に動かす必要があります。また、治療途中で追加アライナーが必要となることもあり、その分期間が延びることがあります。
インビザラインは「1日20〜22時間の装着」が必須で、装着時間が短いと計画が遅れる原因になります。
正確な治療期間は、精密検査後のシミュレーションで把握することができます。
インビザラインで八重歯を矯正するメリット
インビザラインの最大のメリットは「目立ちにくいこと」です。透明のアライナーは仕事や学校でも周囲に気付かれにくく、矯正中の見た目が気になる方に適しています。
また、取り外しができるため食事や歯磨きがしやすく、虫歯・歯周病のリスクが少ない点も魅力です。
痛みや不快感がワイヤー矯正に比べて軽い傾向にあり、スポーツや楽器演奏との相性も良い治療方法です。
さらに、治療前にシミュレーションで仕上がりを確認できるため、安心して治療を始められます。生活への負担が少なく、快適に矯正を進めたい方に最適な選択肢です。
インビザラインで八重歯を矯正するデメリット
インビザラインには注意すべき点もあります。
まず、1日20〜22時間の装着が必要であり、自己管理が苦手な方には続けるのが難しい場合があります。
また、犬歯の位置が大きくずれている重度の八重歯や、骨格的な問題がある場合、インビザライン単独では十分な改善が得られず、ワイヤー矯正や外科治療の併用が必要となることがあります。
さらに、アライナーの着脱を頻繁に行うため、紛失や破損のリスクもゼロではありません。適切に装着できていないと歯の動きが計画通りに進まず、治療期間が延びることもあります。
こうした特性を理解した上で治療に臨むことが大切です。
インビザライン以外で八重歯を治療する方法
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを用いて歯を精密に動かす矯正方法で、八重歯の治療において高い適応力を持っています。
特に犬歯が大きく飛び出しているケースや、歯列全体のズレが大きい複雑な症例でも、細かいコントロールが可能です。
ワイヤー矯正は三次元的な力を歯にかけることができ、回転や傾斜の調整にも優れているため、重度の八重歯には最適な場合があります。
また、治療の進行が見えやすく、動きが遅れている歯をピンポイントで調整できる点もメリットです。
一方で、見た目が気になる、痛みが出やすい、清掃が難しいなどのデメリットもありますが、治療効果の高さから「確実に八重歯を治したい」方に適した選択肢です。
インビザラインとの併用が行われることもあり、症例に応じた柔軟な治療が可能です。
外科治療
外科治療は、骨格的な問題が大きく関与している八重歯に対して用いられる方法です。
特に、上顎や下顎の大きさや位置にズレがある場合、矯正治療だけでは十分に歯を並べるスペースが確保できないことがあります。
そのような場合、顎の骨を適切な位置へ移動させる「顎矯正手術」や、歯を支える骨の幅を広げる外科的処置を併用することで、根本的な改善が可能になります。
外科治療は見た目の改善だけでなく、噛み合わせや機能面の改善にも大きく関与するため、コンプレックスが強い方や重度の骨格性不正咬合の方に適しています。
手術には入院が必要なケースもありますが、矯正治療単独では得られない高い治療効果が期待できます。
歯科医師が精密検査の結果をもとに、外科治療の必要性について丁寧に説明した上で治療計画を立てます。
インビザラインで八重歯の治療を検討している方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科にご相談ください
インビザラインで八重歯の治療を検討している方は、まず専門的な診断を受けることが大切です。
八重歯は多くの場合インビザラインで改善できますが、状態によってはワイヤー矯正や外科治療が適していることもあります。
当院では、精密検査とシミュレーションを用い、お一人おひとりに最適な治療方法をご提案しています。
インビザラインで八重歯の治療を検討している方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科にぜひご相談ください。
大宮区役所前歯科では、初回の矯正相談を無料で承っています。オンライン相談にも対応し、LINEから簡単にご予約いただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。
