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インビザラインで出っ歯は矯正できる?出っ歯を治療せずに放置するリスクとは

  • 執筆者の写真: 成田宗隆
    成田宗隆
  • 2025年12月26日
  • 読了時間: 9分

更新日:5 日前


医療コラム執筆者

成田 宗隆(大宮区役所前歯科 院長)


<この記事を監修した人>

大宮区役所前歯科 院長。「痛いから削る・抜く」という治療を繰り返していては歯がなくなってしまうという危機感から、予防歯科こそが歯科医師の役目であるという強い信念を持ち、患者さまが一生自分の歯で食事をすることができるように、極力削らず抜かずに今の状態を維持できるようサポートすることを目標としています。日本歯周病学会認定医、日本口腔インプラント学会専修医、日本抗加齢医学会専門医といった多岐にわたる専門資格を保有し、虫歯治療、歯周病治療、インプラント、予防歯科から全身の健康まで高い専門知識を持っています。患者さまの生涯に渡るお口の健康維持に関する信頼性の高い情報を提供できるように努めます。



出っ歯は見た目のコンプレックスだけでなく、噛みにくさや口元の突出による機能面の問題を引き起こすことがあります。

「インビザラインで出っ歯は治せるの?」と疑問をお持ちの方や、「治療中に逆に出っ歯になってしまうのでは」と不安を感じている方も少なくありません。

結論、インビザラインで出っ歯は治療できます。ただし、骨格的な問題が強いなど、治しづらいタイプもあります。

本記事ではその見極めや治療法、注意点までわかりやすく解説します。




出っ歯を治療せず放置するのは危険


出っ歯を放置すると、見た目以上にさまざまなリスクを伴います。


まず、上の前歯が前に出ている場合、食べ物を噛み切りにくく、奥歯にも負担がかかることで歯がすり減りやすくなります。


また、口が閉じにくいため口呼吸になってしまい、虫歯・歯周病・口臭のリスクが高まります。


さらに、口元の突出により顔全体のバランスが崩れ、横顔にコンプレックスを抱きやすくなるケースも多いです。

成長期の場合は噛み合わせがさらに悪化し、大人になってからの治療が難しくなることもあります。


出っ歯は“見た目だけの問題”と軽く考えがちですが、放置することで歯の寿命や機能に影響が及ぶため、早めの治療が重要です。


インビザラインで出っ歯は治療できる?


インビザラインで治療できる出っ歯


インビザラインは、多くのタイプの出っ歯に対応できる矯正方法です。


とくに、「歯の傾き」が原因で上の前歯が前に出ているタイプは、インビザラインが非常に有効です。


歯を後方へ移動させたり、アタッチメントを使ってコントロールしたりすることで、自然な口元へ整えることができます。


また、歯列全体の凹凸が比較的軽度で、顎の骨格バランスに大きな問題がない場合も、インビザライン単独で十分に対応可能です。


歯の移動シミュレーションが事前に確認できるため、「どのくらい引っ込むのか」を可視化できる点も安心です。


さらに、ワイヤー矯正と比べて見た目が自然で、治療中のストレスが少ないことから、出っ歯を改善したいけれど目立つ装置に抵抗がある方に適しています。


インビザラインで治療できない出っ歯


インビザラインで対応が難しい出っ歯も存在します。代表的なのは、骨格的な原因が強いケースです。


例えば「上顎そのものが前に出ている」「下顎が極端に小さい」「受け口に近い噛み合わせで骨格のズレが大きい」などの場合、歯だけを動かすマウスピース矯正では限界があります。


これらはワイヤー矯正との併用や、外科矯正が必要となるケースもあります。


また、歯のねじれが強い、奥歯の噛み合わせが大きくズレている、歯列のスペース不足が極端な場合、インビザライン単独だと治療期間が長引いたり、理想の仕上がりにならない可能性があります。


とはいえ、治療が不可能というわけではなく、症状に応じてワイヤー矯正との併用や、補助装置で対応できるケースもあるため、精密検査を受けて判断することが重要です。


インビザラインで出っ歯を治療する方法


抜歯が必要な場合


出っ歯治療で抜歯が必要になるのは、歯列にスペースが足りず、前歯を後方へ下げるための“ゆとり”が確保できないケースです。


一般的には、上の小臼歯を左右1本ずつ計2本抜歯し、そのスペースを利用して前歯を後方へ移動させます。


インビザラインでは、抜歯で得たスペースをコントロールしながら段階的に歯を動かすため、後退量の調整がしやすく、仕上がりを細かくシュミレーションできる点がメリットです。


抜歯症例は難易度が高いため、歯の動きが正確に再現されるよう、アタッチメントやゴムかけ(顎間ゴム)を併用することが多くなります。


ただし、抜歯を行うことで前歯をしっかり下げられるため、横顔の改善効果は大きく、口元の印象を根本から変えたい方に適した治療方法です。


抜歯が不要な場合


抜歯が不要なのは、歯列にある程度スペースが確保できるケースです。


例えば、歯の傾きを改善するだけで前歯を後退させられる場合や、歯列の横幅を広げる「拡大」、奥歯の位置調整、IPR(歯の表面を必要最小限で削ってスペースを作る処置)などで、十分対応できることがあります。


インビザラインは歯を細かくコントロールできるため、抜歯をせずに自然に口元を整えられることが多いのも特徴です。


抜歯を避けたい方、軽度〜中等度の出っ歯の方、骨格的問題が小さい方に適しています。


ただし、スペース不足が大きいのに無理に抜歯を避けると、前歯が十分に下がらず、仕上がりが不十分になってしまうことがあります。


抜歯の有無は必ず専門的な診断にもとづいて判断する必要があります。


インビザラインでの出っ歯治療にかかる期間


インビザラインによる出っ歯の治療期間は、症状の程度や抜歯の有無によって大きく変わります。


軽度の出っ歯で歯の傾きを整えるだけのケースであれば、約6〜12ヶ月ほどで改善が期待できます。


一方、抜歯が必要な中等度〜重度の出っ歯の場合は、1年半〜2年程度が一般的です。


さらに、骨格的なズレがある場合や、追加アライナー(再調整用のマウスピース)が必要なケースでは、期間が延びることもあります。


インビザラインは装着時間(1日20〜22時間)が期間に直接影響するため、指示通りに装着すれば予定通りの仕上がりに近づきます。


治療開始前にシミュレーションを確認できるため、完成までの目安を把握しやすい点も特徴です。


インビザラインでの出っ歯治療にかかる費用


インビザラインの費用はクリニックや症例の難易度によって異なりますが、一般的には約70万〜100万円前後が相場です。


軽度の出っ歯で部分的な治療が可能な場合は、50万〜70万円ほどで収まることもあります。


一方、抜歯が必要なケースや歯の移動量が多いケースでは、治療計画が複雑になるため費用は高くなる傾向にあります。


また、追加アライナーが必要な場合でも、追加費用がかからない「総額制」を採用している歯科も多く、見積もりの段階で確認しておくと安心です。


インビザラインは自由診療となるため保険適用外ですが、医療費控除の対象になるため、年間の自己負担額が大きくなる場合は、申請すると負担を軽減できます。


インビザラインで出っ歯を治療するメリット


インビザラインは、出っ歯治療において多くのメリットがあります。


まず、透明で目立ちにくいため、矯正中であることにほとんど気づかれません。仕事中やプライベートで人と接する機会が多い方でも安心して治療を進められます。


また、取り外しできるため、食事や歯磨きが従来通り行え、虫歯や歯周病のリスクを減らしながら綺麗な口元を目指せます。


さらに、治療開始前に3Dシミュレーションで「どれくらい前歯が下がるのか」「噛み合わせがどのように変化するのか」を確認できるため、治療のゴールが明確で不安が少ない点も特徴です。


アタッチメントやゴムかけを組み合わせることで、ワイヤー矯正に匹敵する仕上がりを目指せるケースも増えています。


痛みが比較的少なく、通院頻度も少ないため、忙しい方や遠方の方でも取り組みやすい矯正方法です。


インビザラインで出っ歯を治療するデメリット


一方で、インビザラインならではのデメリットも理解しておく必要があります。


まず、装着時間の自己管理が治療効果に大きく影響する点です。


1日20〜22時間の装着が守られないと、歯が計画どおりに動かず、治療期間が延びたり、治療結果が不十分になる可能性があります。


また、複雑な骨格的問題や大きな噛み合わせのズレがある出っ歯では、インビザライン単独だと限界がある場合があります。その場合はワイヤー矯正や補助装置を併用する必要があります。


さらに、マウスピースの紛失や破損があれば再作成が必要になり、治療が一時的にストップしてしまう可能性もあります。


インビザラインは幅広い症例に対応できますが、すべての出っ歯が完全に治るわけではないため、正確な診断と治療計画を立てられる歯科医院選びが非常に重要です。


インビザラインのせいで出っ歯になることがあるって本当?


「インビザラインをしたせいで出っ歯になった」という話を耳にすることがありますが、これは正しくありません。


実際には、適切な診断や計画が行われていない場合に、前歯の位置が理想的にコントロールされず、結果的に前に出てしまうことが原因です。


とくに、リトラクション(前歯を後方へ下げる動き)が不十分なまま治療が進むと、仕上がりが「出っ歯気味」に見えることがあります。


また、装着時間が不足して歯が計画どおりに動かない場合も、前歯が正しい位置に戻りきらない原因になります。


これを防ぐには、精密検査に基づいた治療計画、噛み合わせまで考えた総合的な矯正設計、そして、装着時間の徹底が重要です。


信頼できる歯科医院で治療を受けることで、インビザラインが原因で出っ歯になるリスクは限りなく低くなります。



インビザラインで出っ歯の矯正を検討している方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科にご相談ください


インビザラインで出っ歯を治したいとお考えの方は、まず現在の歯並びを正確に診断し、あなたに最適な治療方法を知ることが大切です。


さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科では、出っ歯の原因や骨格の状態まで丁寧に分析し、インビザラインが適しているかどうかを明確に判断します。


インビザラインでの治療をご検討中の方は、ぜひ一度当院にご相談ください。


大宮区役所前歯科では、初回の矯正相談を無料で承っています。オンライン相談にも対応し、LINEから簡単にご予約いただけます。


あなたの理想の口元づくりを、ぜひ当院にお任せください。




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