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歯列矯正は小学生から始めるべき?矯正した方が良い歯並びやメリットなど

  • 小林知輝
  • 2025年12月26日
  • 読了時間: 8分

更新日:5 日前

医療コラム執筆者

小林 知輝(大宮区役所前歯科 歯科医師)


<この記事を監修した人>

大阪大学歯学部を卒業後、都内大型医療法人での臨床研修を修了。現在は日本インプラント学会に所属しており、高度な専門知識に基づいた医療情報の発信を目指しています。患者さまの話をしっかり聞くことを第一に考え、歯科治療に不安を持つ方や小さなお子さまに寄り添えるように痛みの少ない治療を心がけています。予防歯科やインビザライン矯正といった患者さまとの協力が必要な長期的な治療計画において、常に丁寧な治療を提供することで信頼に繋がればと思い、日々の診療に取り組んでいます。



近年グローバル化が進み、歯並びを気にされる方は増えています。またご自身の歯並びだけではなく、お子さまの歯並びを気にされ、早期から矯正治療を行う方も増えています。


大人の歯が生えそろっていない小学生のお子さまに、矯正はまだ早いと思われる保護者の方もいらっしゃると思いますが、小児矯正は成人矯正と違ったメリットが多くあります。


この記事では、小学生から行う矯正のメリットについてご紹介していきます。



矯正_小学生

小学生の歯列矯正について


小児矯正は治療する年齢によって治療の目的が異なり、1期治療、2期治療と治療のフェーズを分けることができます。


そのためにも今、ご自身のお子さまがどのフェーズにいるのか、また早期から矯正をした方が良い口腔内なのかを知ることは非常に大切です。


Ⅰ期治療


1期治療は、まだ永久歯と乳歯が混在している(混合歯列期)時に矯正を行います。


年齢としては、矯正装置の取り扱いができるようになる6歳頃から、全ての歯が大人の歯に生え変わる12歳頃までに行う治療です。


この期間は成長期であるため、顎の成長を正しく促進しながら、将来生えてくる永久歯がきちんと生えそろうスペースを確保していきます。


また骨の成長を正しく促進することによって、上下の顎の大きさや形、バランスを整えることができます。


この1期治療だけで次の2期治療が不要になる場合や、2期治療が必要になったとしても、治療期間が短縮したり、最小限の歯の移動だけで済むことが多いです。


Ⅱ期治療


2期治療は、永久歯がすべて生えそろった(永久歯列期)時に行います。


年齢としては、12歳以降の矯正になります。


この期間は永久歯がすべて生えそろっているため、永久歯を適切な位置に動かしていき、歯並びと噛み合わせ、見た目などを整えていきます。


また顎の成長は1期治療と比べて落ち着いてきているので、成人矯正と同じような矯正方法で行っていきます。


小学生から歯列矯正を始めるメリット


抜歯のリスクを下げられる


小学生から矯正を行う最大のメリットは、将来の抜歯のリスクを下げられることです。


歯がガタガタに生えてしまい、矯正が必要になってしまう主な原因として、歯の大きさに対して顎の大きさが小さいことがあげられます。


顎の成長が終わった成人矯正の場合、歯をならべるスペースがない時は抜歯矯正になってしまいます。


しかし小学生から矯正を行うことで、成長期の顎の成長を促進することによって、将来的に抜歯のリスクを下げられるメリットがあります。


口元の悪い癖を改善できる


歯並びは先天的な影響と、日々の生活での癖や、環境による後天的な影響によって決まっていきます。


後天的な影響としては、舌の位置、お口周りの筋肉の発達、指しゃぶりなどがあげられます。


早期から矯正を行うことによって、癖をやめるきっかけになったり、矯正装置自体が癖を防止する役割をする場合もあります。


また口呼吸の子どもが歯列を適切に広げることによって、鼻腔の通りを良くし自然な鼻呼吸が可能です。


顎の発育が不十分だと鼻腔が狭くなり、子どもは無意識に口呼吸になってしまいます。適切な呼吸をすることが、お子さまの健全な成長、健康をサポートします。


虫歯予防になる


歯列矯正を行っている時は、歯がしっかり動いているかの確認のために定期的な来院が必要になります。


定期的に口腔内を確認することになるため、虫歯の早期発見や予防にもつながっていきます。


初期段階の虫歯はフッ素で予防することができたり、削る量も少なく抑えることができます。


小学生のうちに歯列矯正を始めた方が良い歯並び


出っ歯


上の前歯が下の前歯より過剰に出ている状態です。上の前歯が出ているため、お口が閉じづらく、口呼吸になりやすいです。


また口唇が閉じづらく、閉じようとすると下顎の先にしわができます。転んだりぶつかったりした際に上の前歯が破折する恐れもあります。


叢生(そうせい)


歯並びがガタガタの状態です。主な原因としては、歯の大きさに対して顎が小さく、歯が並びきらないことが原因です。


そのまま大人になった時に歯磨きがしにくく、また歯石の付着や虫歯の原因になってしまいます。


また、笑ったときに、口元が歪んで見えてしまう場合があります。重度の方の場合、成人矯正をする際、抜歯矯正になる傾向が高いです。


開咬


奥歯は噛んでいるが、前歯が嚙み合っていない状態です。


この状態は前歯が噛み合っていないため、前歯で噛みきる動作ができず、お腹の調子が悪くなってしまい成長に大きく影響を与えます。


また発音がしにくく滑舌にも影響がでます。


原因としては、口呼吸や口腔内での舌の位置、指しゃぶりなどがあげられ、早期に矯正をしながらそのような悪習癖を見直す必要もあります。


過蓋咬合(かがいこうごう)


噛み合わせが深く、上の歯が下の歯を覆ってしまい、ほとんど下の歯が見えない状態です。


嚙み合わせが深いと、下顎の前方への成長を阻害する恐れがあります。


また、顎関節に負荷がかかって痛みや不快感を感じたり、嚙み合わせが深いと歯全体に負荷がかかってしまい、将来的に虫歯や歯周病になるリスクが高くなってしまいます。


反対咬合


受け口と呼ばれる状態です。前歯で噛み切ることがしづらく、成長に影響を及ぼす可能性があります。


また、上顎の成長は10代前半の早期に終わってしまうのに対して、下顎の成長は10代後半まで成長します。


通常の噛み合わせでは、上顎が下顎よりも前にあるため、10代後半に下顎が過度に成長するのを上顎がストッパー代わりに阻害してくれます。


しかし、受け口で下顎の方が前にあると、ストッパーがないために過度な成長を起こし、さらに重度な受け口となってしまいます。


そのためにも早期での矯正治療が必要です。


小学生の歯列矯正にかかる費用


小児矯正は1期治療、2期治療によって費用が異なります。


1期治療の費用相場は約50〜60万円、2期治療の費用相場は約90万円〜110万円ほどになります。


矯正の費用はお子さまの歯並びや口腔内の状態によって変わります。また使う装置によっても異なるので、歯並びが気になりましたら歯科医師にご相談ください。



小学生の歯列矯正にかかる期間


1期治療は、約1〜2年の治療期間となることが多いです。顎の成長を正常に促しながら、乳歯、永久歯を使って歯並びを整えていきます。


永久歯が適切な位置に生えてきた場合は、治療はここで終了となることはあります。


2期治療は、約2〜3年の治療期間となることが多いです。2期治療は永久歯がすべて生えそろっているため、歯並びや噛み合わせの最終仕上げを行っていきます。


小学生の歯列矯正に用いる矯正器具一覧


・ワイヤー矯正


表側や裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。


矯正治療の中で最もスタンダードな方法ですが、装置が表側にあると目立ちやすく、裏側にあると舌が傷ついたり、話しにくくなったりするリスクがあります。


ご自身での取り外しはできません。


・マウスピース矯正


マウスピース型の矯正は、少しずつ違う透明なマウスピース型の矯正装置を交換しながら歯並びを整えていきます。


透明で薄いマウスピースのため、見た目が気になりにくいです。またご自身での取り外しができるため、歯磨きがしやすく汚れがたまりにくいです。


現在、マウスピース矯正も進化しており、幅広い症例に対応可能になっています。


・拡大床


ご自身でネジを回してもらい、顎の骨の成長を側方に促進していく装置です。ご自身での取り外しはできません。


・機能的矯正装置


口腔周囲の筋肉や咬む力を利用して、顎の骨の成長を促進し、不正咬合を改善するために使用する装置です。


上記のような種類の矯正装置がありますが、どの装置を選択するかは口腔内の状態によって変わりますので、歯科医師までご相談ください。


小学生の歯列矯正を検討している方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科にご相談ください

 

小学生は顎が成長期であるため、小学生低学年から矯正をすることによって、骨の成長を促進し、将来的に抜歯矯正を回避できる可能性があります。


近年はマウスピース矯正も進化しており、痛みの少ないマウスピース矯正で小学生から矯正を受けるお子さまも増えています。


お子さまのお口の中、歯並びに少しでもお悩みがありましたら、大宮区役所前歯科までご相談ください。


当院では初回の矯正相談を無料で承っています。また来院が難しい方にはオンライン矯正相談も行っております。


公式LINEからご予約可能ですので、お気軽にご相談ください。





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