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インビザラインで口ゴボは治せる?口ゴボを治すポイントや期間・費用など

  • 佐藤栄美
  • 6 日前
  • 読了時間: 9分

医療コラム執筆者

佐藤 栄美(大宮区役所前歯科 歯科医師)


<この記事を監修した人>

岩手医科大学歯学部を卒業後、東北大学歯学部で臨床研修にて習得した基礎医療に基づき、日々の診療にあたっています。患者さまが抱える不安を軽減する治療を心がけ、すべての世代の患者さまに寄り添う医療の提供を目指しています。予防歯科やインビザライン矯正などの長期的な治療においては、将来を見据えた治療計画を患者さまと一緒に考えていくことを重視しています。コラムを通して、歯の健康維持や見た目の改善、そして生涯に渡るお口の健康に関する情報を提供します。



「口元が前に出ている気がする」「横顔のラインが気になる」こうしたお悩みの原因として挙げられるのが、いわゆる口ゴボです。


近年は、目立ちにくいマウスピース矯正であるインビザラインで、口ゴボの改善を検討される方も増えています。


しかし、口ゴボはすべての方が同じ状態ではなく、原因や程度によって治療方法が大きく異なります。


本コラムでは、口ゴボとはどのような状態なのかを整理し、インビザラインで対応できるケースを見極めるための基本知識を解説します。





そもそも口ゴボとは


口ゴボとは、上下の歯や顎が前方に突出し、口元全体が盛り上がって見える状態を指す俗称です。


歯科医学的には「上下顎前突」と呼ばれることが多く、横顔を見たときに、唇が鼻先とあご先を結んだEラインよりも前に位置しているのが特徴です。


口ゴボの原因は一つではなく、前歯の傾きや歯並びの問題によるものもあれば、上下の顎骨自体が前方に位置している骨格性のケースもあります。


また、口呼吸や舌の癖などの生活習慣が影響していることも少なくありません。


原因によっては、歯を動かす矯正治療で改善が期待できる場合もあれば、矯正治療のみでは限界があるケースもあります。


そのため、口ゴボの治療では、見た目だけでなく原因を正確に見極める診断が非常に重要になります。


口ゴボの原因


先天的要因


先天的要因による口ゴボは、遺伝的な骨格や歯の特徴が大きく関与しています。


代表的なものとして、上下の顎骨が前方に位置している「骨格性上下顎前突」が挙げられます。この場合、歯並びを整えるだけでは口元の突出感が十分に改善しにくいことがあります。


また、顎の大きさに対して歯が大きい、あるいは歯の本数や配列に問題があると、歯が前方へ押し出され、結果として口ゴボの見た目につながることもあります。


さらに、上下顎の成長バランスに差がある場合や、もともと前歯が外側に傾きやすい形態をしている場合も、口ゴボが目立ちやすくなります。


これらの先天的要因は、成長とともに徐々に顕在化することが多く、矯正治療を検討する際には、歯性の問題か、骨格性の問題かを見極める精密な診断が欠かせません。


後天的要因


後天的要因による口ゴボは、生活習慣や癖、成長期の環境が影響して生じます。


特に多いのが、口呼吸や舌で前歯を押す癖、指しゃぶりなどの習慣です。これらが長期間続くと、前歯が徐々に前方へ移動し、口元が突出した印象になります。


また、頬杖やうつ伏せ寝など、顎に偏った力がかかる姿勢も歯列や顎の位置に影響を与えることがあります。


さらに、歯並びの乱れを放置したまま成長すると、歯が並ぶスペース不足から前歯が外側に押し出され、口ゴボを助長するケースも少なくありません。


後天的要因が中心の場合は、インビザラインなどのマウスピース矯正によって歯の位置や傾きを改善することで、口元の印象が大きく変わる可能性があります。


ただし、原因が複数重なっている場合も多いため、総合的な診断が重要です。


インビザラインで口ゴボは治せる?


インビザラインで治せる口ゴボ


インビザラインで改善が期待できるのは、歯性が主な原因となっている口ゴボです。


具体的には、前歯が前方に傾いている、歯並びの乱れによって歯列全体が前に押し出されている、といったケースが該当します。


この場合、歯の傾きや位置を後方へコントロールすることで、口元の突出感が軽減される可能性があります。


また、顎の骨格自体に大きな問題がなく、上下の歯の位置関係やスペース不足が原因となっている軽度から中等度の口ゴボも、インビザラインの適応となることが多いです。


症例によっては、抜歯を行い歯を後方へ移動させることで、より口元の改善が期待できる場合もあります。


マウスピース矯正は、3Dシミュレーションによって歯の動きを事前に確認できるため、見た目の変化をイメージしながら治療計画を立てられる点も特徴です。


インビザラインで治せない口ゴボ


骨格性の問題が主な原因となっている口ゴボは、インビザライン単独での改善が難しいケースがあります。


代表的なのが、上下の顎骨自体が前方に位置している「骨格性上下顎前突」です。


この場合、歯を動かすだけでは口元の突出感に大きな変化が出にくく、患者さんが期待する改善に至らない可能性があります。


また、口元の突出が重度で、歯の移動量に大きな制限があるケースや、顎のバランスそのものを変える必要がある場合も、インビザラインだけでの対応は困難です。


そのような場合には、ワイヤー矯正による精密なコントロールや、外科的矯正治療を含めた選択肢を検討することがあります。


重要なのは、「インビザラインができるかどうか」ではなく、患者さんの口ゴボの原因に対して最適な治療法を選択することであり、そのためには専門的な診断が欠かせません。


インビザラインで口ゴボを治療する際に大切なこと


信頼できる歯科医院を選ぶ


インビザラインで口ゴボを治療するうえで最も重要なのが、歯科医院選びです。


口ゴボは歯並びだけでなく、骨格や横顔のバランスが関係するため、単にマウスピースを作成するだけでは十分な改善が得られないことがあります。


歯科医院によって、診断の精度や治療計画の考え方、経験している症例数には差があります。


特に、Eラインや口元の印象まで考慮した説明があるか、インビザラインで対応できる範囲と限界を正しく伝えてくれるかは重要なポイントです。


メリットだけでなく、治療の難しさや他の選択肢についても丁寧に説明してくれる歯科医院を選ぶことが、後悔のない治療につながります。


気になる点は治療前に必ず確認する


インビザライン治療を始める前には、疑問や不安をすべて解消しておくことが大切です。


たとえば、「本当に口ゴボは改善するのか」「抜歯は必要か」「横顔はどの程度変わるのか」「治療期間や費用はどのくらいか」といった点は、多くの方が気になる部分です。


治療開始後に「思っていた結果と違った」と感じてしまう原因の多くは、治療前のイメージ共有不足にあります。


3Dシミュレーションや症例説明を通して、どこまで改善が見込めるのかを具体的に確認しましょう。納得したうえで治療をスタートすることが、満足度の高い結果につながります。


歯科医師の指示通りマウスピースを装着する


インビザラインは、患者さん自身の協力度が治療結果に大きく影響する矯正方法です。


マウスピースは、1日20時間以上の装着が推奨されており、装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、治療期間の延長や仕上がりへの影響が生じることがあります。


特に口ゴボ治療では、前歯の傾きや歯列全体の位置を繊細にコントロールする必要があるため、装着時間の管理が非常に重要です。


自己判断で装着を中断したり、交換時期を守らなかったりすると、治療計画そのものを見直す必要が出てくる場合もあります。歯科医師の指示を守ることが、治療成功への近道です。


治療中の違和感を放置しない


インビザライン治療中は、歯が動くことによる軽い痛みや違和感を感じることがありますが、強い痛みやマウスピースの不適合感を我慢する必要はありません。


特に口ゴボ治療では、前歯や奥歯にかかる力のバランスが重要になるため、違和感を放置すると計画通りに歯が動かない可能性があります。


「少し様子を見よう」と自己判断せず、気になる症状があれば早めに歯科医院へ相談することが大切です。


早期に調整を行うことで、大きなトラブルを防ぎ、スムーズに治療を進めることができます。治療中も歯科医師としっかりコミュニケーションを取ることが重要です。


インビザラインで口ゴボを治すのにかかる期間・費用


期間


インビザラインで口ゴボを治療する場合の期間は、おおよそ6か月〜2年程度が目安とされています。


歯の傾きが原因となっている軽度の口ゴボであれば、比較的短期間で改善が期待できるケースもあります。


一方で、歯を後方へ大きく移動させる必要がある場合や、抜歯を伴う治療では、1年半〜2年程度かかることも少なくありません。


また、治療期間は、マウスピースの装着時間や通院時の調整状況によっても左右されます。


計画通りに歯を動かすためには、歯科医師の指示を守り、継続的に治療に取り組むことが重要です。


費用


インビザラインによる口ゴボ治療の費用は、一般的に60万円〜100万円前後が目安とされています。


症状が軽度で治療範囲が限られている場合は、比較的費用を抑えられることもありますが、抜歯を伴う治療や全体矯正が必要なケースでは、費用が高くなる傾向があります。


また、歯科医院によっては、精密検査料や調整料、保定装置費用が別途かかる場合もあります。


治療を始める前に、総額でどの程度の費用が必要になるのかを確認し、無理のない治療計画を立てることが大切です。


 

インビザラインで口ゴボの治療を検討している方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科にご相談ください


口ゴボは、原因や症状の程度によってインビザラインで改善できる場合と、他の治療方法を検討した方がよい場合があります。そのため、治療を始める前に、専門的な診断を受けることがとても重要です。


さいたま市大宮区にある大宮区役所前歯科では、インビザラインによる矯正治療を検討されている方を対象に、初回の矯正相談を無料で行っています。


口元や横顔の印象、治療期間や費用の目安などについて、患者さん一人ひとりのお悩みに合わせて丁寧にご説明します。


また、オンライン相談にも対応しており、来院が難しい方でも気軽にご相談いただけます。


ご予約はLINEから簡単に可能です。口ゴボでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。




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