中学生の矯正にかかる値段を解説。矯正の種類や値段を抑える方法も
医療コラム執筆者
成田 宗隆(大宮区役所前歯科 院長)
<この記事を監修した人>
大宮区役所前歯科 院長。「痛いから削る・抜く」という治療を繰り返していては歯がなくなってしまうという危機感から、予防歯科こそが歯科医師の役目であるという強い信念を持ち、患者さまが一生自分の歯で食事をすることができるように、極力削らず抜かずに今の状態を維持できるようサポートすることを目標としています。日本歯周病学会認定医、日本口腔インプラント学会専修医、日本抗加齢医学会専門医といった多岐にわたる専門資格を保有し、虫歯治療、歯周病治療、インプラント、予防歯科から全身の健康まで高い専門知識を持っています。患者さまの生涯に渡るお口の健康維持に関する信頼性の高い情報を提供できるように努めます。
中学生になると歯並びや噛み合わせが気になり、「矯正を始めたいけれど、費用はどれくらいかかるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
中学生の矯正費用は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など治療方法によって異なる場合があります。また、装置代だけでなく、検査料や毎回の調整料、治療後の保定装置料などを含めた総額で比較することが大切です。
本記事では、中学生の矯正にかかる費用の目安や矯正方法ごとの違い、費用を抑える方法についてわかりやすく解説します。

中学生が受けられる矯正の種類
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を一定期間ごとに交換しながら歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。装置が目立ちにくいため、見た目を気にしやすい中学生にも選ばれています。
また、自分で取り外せるため、食事や歯磨きがしやすく、普段どおりの生活を送りやすいこともメリットです。
一方で、1日20時間以上の装着が必要で、装着時間が不足すると計画どおりに歯が動かず、治療期間が延びる可能性があります。また、症例によっては適応が限られ、重度の歯並びや噛み合わせの改善にはワイヤー矯正の方が適している場合もあります。
中学生は学校生活や部活動などで装置を外す機会もあるため、自己管理が治療結果に大きく影響する点を理解しておくことが大切です。
ワイヤー矯正(表側矯正)
表側矯正は、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、ワイヤーの力で歯を動かしていく最も一般的な矯正方法です。
歴史が長く、さまざまな症例に対応できることが最大のメリットで、軽度から重度まで幅広い歯並びや噛み合わせの改善が期待できます。また、装置は固定式のため、自分で着脱する必要がなく、装着時間を気にする必要がありません。
一方で、装置が目立ちやすく、見た目を気にする中学生にとっては負担になることがあります。また、食べ物が装置に挟まりやすく、歯磨きが難しくなるため、虫歯や歯周病を予防するためにも丁寧なセルフケアが欠かせません。
近年では白色や透明のブラケットを選択できる場合もあり、従来より目立ちにくく治療を進められるようになっています。
ワイヤー矯正(裏側矯正)
裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かす矯正方法です。
外から装置がほとんど見えないため、人前で話したり笑ったりする際、見た目を気にせず治療を続けやすいことが大きなメリットです。また、歯の表側に装置がないため、表面のエナメル質への負担が少ない点も特徴です。
一方で、装置が舌に触れやすく、治療開始直後は違和感や発音のしづらさを感じたり、舌に痛みを感じたりすることがあります。また、歯科医師に高度な技術が求められるため、表側矯正より費用が高くなる傾向があります。
さらに、歯の裏側は歯磨きが難しいため、専用の清掃器具を活用しながら丁寧なケアを行うことが重要です。見た目を重視したい方に適した治療法といえるでしょう。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側、下の歯は表側に装置を装着する矯正方法です。笑ったときに見えやすい上の歯の装置を裏側にすることで、表側矯正よりも見た目を自然に保ちながら治療できます。
また、上下とも裏側に装置を付けるフルリンガル矯正と比べると、費用を抑えやすく、舌への違和感や発音への影響も軽減される傾向があります。一方で、下の歯には表側に装置が付くため、完全に目立たなくなるわけではありません。
また、表側矯正より費用は高くなることが多く、歯並びや噛み合わせによっては適応できないケースもあります。
それぞれの矯正方法のメリットを組み合わせた治療法ですが、適応の可否は口腔内の状態によって異なるため、精密検査を受けたうえで歯科医師と相談して選択することが大切です。
中学生が受けられる矯正の値段
矯正の値段を比較
中学生の矯正費用は、選択する治療方法によって大きく異なります。
一般的な目安として、マウスピース矯正は約70〜100万円、ワイヤー矯正(表側矯正)は約70〜100万円、ワイヤー矯正(裏側矯正)は約120〜170万円、ハーフリンガル矯正は約90〜150万円が相場です。
表側矯正とマウスピース矯正は比較的費用を抑えやすい一方、裏側矯正は装置がオーダーメイドで製作され、専門的な技術も必要となるため高額になる傾向があります。
ハーフリンガル矯正は、見た目と費用のバランスを重視した選択肢として人気があります。ただし、実際の費用は歯並びの状態や抜歯の有無、治療期間などによって変動します。
また、医院によって料金体系も異なるため、単純に装置代だけで比較するのではなく、治療終了までに必要となる総額で確認することが大切です。
矯正以外に発生する費用
矯正治療では、装置代以外にもさまざまな費用が発生します。
まず、治療を始める前にはレントゲン撮影や口腔内写真、歯型採取などを行う精密検査・診断料が必要になることが一般的です。
治療開始後は、歯の動きを確認してワイヤーやマウスピースを調整するため、毎月の調整料(処置料・管理料)がかかる医院も少なくありません。
また、矯正治療が終了した後は、歯並びの後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を作製し、定期的な経過観察を受ける必要があります。
そのほか、抜歯や虫歯・歯周病の治療が必要になった場合は、別途費用が発生することもあります。
一見すると装置代だけで費用を判断しがちですが、治療全体ではこれらの費用も含めた総額を確認することが重要です。
カウンセリング時には、「調整料や保定装置料まで含まれているか」「追加費用が発生するケースはあるか」を事前に確認しておくと安心です。
中学生の歯列矯正の値段を抑える方法
医療費控除を活用する
中学生の歯列矯正では、治療目的によっては医療費控除の対象となる場合があります。
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、確定申告を行うことで、所得税や住民税の負担が軽減される制度です。
子どもの矯正治療は、見た目を整えることだけでなく、噛み合わせや咀嚼機能の改善などを目的として行われるケースが多く、このような機能改善を目的とした矯正治療は医療費控除の対象となることがあります。
対象となる費用には、矯正治療費だけでなく、通院に必要な公共交通機関の交通費が含まれる場合もあります。一方で、美容目的のみと判断される治療は対象外となるため注意が必要です。
また、医療費控除を受けるためには、領収書や医療費通知などの保管が必要です。
制度を活用することで実質的な負担を軽減できる可能性があるため、矯正を検討する際は対象となるかを歯科医院や税務署に確認しておくと安心です。
デンタルローンを活用する
矯正治療の費用負担を軽減したい場合には、デンタルローンを利用する方法もあります。デンタルローンは歯科治療専用のローンで、高額になりやすい矯正費用を毎月分割して支払えるのが特徴です。
例えば80万円の治療費でも、一括で支払うのではなく、月々の無理のない金額で返済できるため、家計への負担を抑えながら治療を始めやすくなります。
また、一般的なカードローンより金利が低めに設定されていることも多く、まとまった資金をすぐに用意できない場合の選択肢として利用されています。ただし、ローンには金利や手数料がかかるため、最終的な支払総額は一括払いより高くなる点には注意が必要です。
利用条件や金利、返済期間は金融機関や歯科医院によって異なるため、契約前に総返済額を確認し、無理のない返済計画を立てることが大切です。
矯正治療を諦めずに始めるための方法の一つとして、デンタルローンを検討してみるとよいでしょう。
中学生で矯正を始めるメリット
抜歯せずに治療できる可能性がある
中学生は顎の成長がまだ続いている時期であるため、歯並びや噛み合わせの状態によっては、顎の成長を利用しながら歯を並べることができます。
そのため、大人になってから矯正を始める場合と比べて、歯を並べるスペースを確保しやすく、抜歯をせずに治療できる可能性が高まります。
もちろん、すべての症例で抜歯を避けられるわけではありませんが、早い段階で矯正を始めることで治療の選択肢が広がることは大きなメリットです。
将来的に抜歯を伴う大掛かりな治療を避けられる可能性があるため、歯並びが気になる場合は早めに歯科医院へ相談することが大切です。
将来的に虫歯・口腔内のリスクを抑えられる
歯並びが乱れていると、歯と歯が重なっている部分に歯ブラシが届きにくくなり、磨き残しが増えやすくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、口臭の原因になることもあります。
中学生のうちに歯列矯正を行い、歯並びや噛み合わせを整えることで、毎日の歯磨きがしやすくなり、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
また、噛み合わせが改善されることで、一部の歯だけに負担が集中しにくくなり、将来的な歯の摩耗やトラブルの予防にもつながります。長く健康な歯を維持するためにも、矯正治療は将来への大切な投資といえるでしょう。
大人に比べて歯がスムーズに動く
中学生は成長期にあたり、歯を支える骨や周囲の組織の代謝が活発なため、大人に比べて歯がスムーズに動きやすい傾向があります。
そのため、歯並びや噛み合わせの状態によっては、効率よく治療を進められることがあります。また、顎の成長も考慮しながら治療計画を立てられるため、成長を味方につけた矯正が可能です。
ただし、歯が動きやすいからといって必ず治療期間が短くなるわけではなく、歯並びの状態や使用する矯正装置によって期間は異なります。
それでも、大人になってから始めるより治療の自由度が高いケースが多く、中学生は矯正を始めるのに適した時期の一つといえるでしょう。
中学生の矯正にかかる値段を詳しく知りたい方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科にご相談ください
中学生の歯列矯正は、成長期という特性を活かして治療を進められる可能性があり、将来的なお口の健康にも良い影響が期待できます。
一方で、矯正方法によって費用や治療期間、特徴は異なるため、装置代だけでなく、精密検査料や毎月の調整料、保定装置料などを含めた総額で比較することが大切です。
また、医療費控除やデンタルローンを利用することで、費用負担を軽減できる場合もあります。中学生の矯正にかかる値段を詳しく知りたい方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科にご相談ください。
大宮区役所前歯科では、初回の矯正相談を無料で承っています。オンラインにも対応しています。LINEでご予約可能です。
