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高校生の歯科矯正にかかる費用はいくら?医療費控除と保険適用の条件も解説

  • 6月20日
  • 読了時間: 9分

医療コラム執筆者

小林 知輝(大宮区役所前歯科 歯科医師)


<この記事を監修した人>

大阪大学歯学部を卒業後、都内大型医療法人での臨床研修を修了。現在は日本インプラント学会に所属しており、高度な専門知識に基づいた医療情報の発信を目指しています。患者さまの話をしっかり聞くことを第一に考え、歯科治療に不安を持つ方や小さなお子さまに寄り添えるように痛みの少ない治療を心がけています。予防歯科やインビザライン矯正といった患者さまとの協力が必要な長期的な治療計画において、常に丁寧な治療を提供することで信頼に繋がればと思い、日々の診療に取り組んでいます。



高校生になると周囲の目が気になり始め、歯並びをきれいにしたいと考える方が増えます。


しかし、保護者の方にとっても本人にとっても、一番の懸念点は「費用がいくらかかるのか」ではないでしょうか。


高校生の歯科矯正は基本的に大人と同じアプローチになりますが、この時期だからこその利点や費用を抑える仕組みもあります。


本記事では、矯正方法別の費用相場や内訳、医療費控除の活用法をわかりやすく解説します。





高校生の歯科矯正にかかる費用を矯正方法別に紹介


高校生の歯科矯正費用は、基本的に大人の治療と同じ扱いになるため、総額の相場は約60万〜130万円と高額になります。


高校生は永久歯が生え揃っており、大人と同様の装置を使って全体の歯並びを整えるためです。


健康保険が適用されない自由診療となるため、どの矯正方法を選ぶかによって費用が大きく変動します。


本記事では、代表的な4つの方法について、それぞれの費用相場と特徴を解説します。


マウスピース矯正

透明なプラスチック製のトレーを交換しながら歯を動かす方法で、全体の費用相場は約70万〜100万円です。 


装置が透明で目立ちにくいため、「周囲に知られたくない」という高校生に高い人気を誇ります。


食事や歯磨きのときには自分で取り外せるため、普段通りに食事が楽しめ、虫歯のリスクを低く抑えられる点が大きなメリットです。


ただし、1日20時間以上の装着時間を自己管理で守らなければ治療が進まないため、本人の計画性が必要です。


部活やスポーツ、吹奏楽への影響が少ない点も選ばれる理由です。


ハーフリンガル矯正

人目につきやすい上の歯には裏側に装置をつけ、下の歯には通常の表側に装置をつける方法です。全体の費用相場は約80万〜110万円となります。 


上下とも裏側にする方法に比べて費用を抑えつつ、笑ったときには装置が見えないという、見た目とコストのバランスに優れた選択肢です。


また、下の歯は表側なので、裏側矯正のデメリットである「舌が装置に当たって話しにくい」というストレスも軽減されます。


授業での発表や、将来の入試・面接などを控える高校生にとって現実的な方法です。


裏側矯正

すべての歯の裏側に装置を装着し、外からは器具が見えないようにする治療法です。費用相場は約100万〜130万円と、最も高額になります。


 一人ひとりの歯の形状に合わせたオーダーメイドの装置が必要なため費用は高くなりますが、口を大きく開けても外からは目立ちません。


卒業アルバムの撮影や面接、部活の大会などを控えていても、見た目の影響を気にせず治療を続けられます。


最初は発音に慣れが必要ですが、周囲に内緒で綺麗な歯並びを手に入れたい方に適しています。


表側矯正

歯の表面に装置を貼り付け、ワイヤーを通して歯を動かす最も一般的な方法です。全体の費用相場は約60万〜90万円と、4つの方法の中で最も低価格に抑えられます。


凸凹が強い重度の症例でも歯を動かせる点が最大の強みです。


最近では透明なセラミック製のブラケットや、目立ちにくいホワイトワイヤーを選択できる医院が増えています。


高校生の歯科矯正にかかる費用の内訳


歯科矯正は装置代だけでなく、カウンセリングから治療後のメンテナンスに至るまで、いくつかの段階に分かれて費用が発生します。


支払い方法には、総額を一括で支払う「トータルフィー制(総額制)」と、通院のたびに処置料を支払う「処置料別払い制」がありますが、ここでは治療の流れに沿って、それぞれのステップで必要となる費用の内訳と具体的な相場を解説します。


矯正前にかかる費用

治療を始める前の準備段階にかかる費用です。まず最初に行われるのが「初診カウンセリング」です。歯並びの悩みを相談し、治療方針や装置の概要について説明を受けます。


費用は無料〜5,000円程度です。


次に、治療を進める際に行う「精密検査・診断」があります。レントゲンや顔・口腔内の写真撮影、3Dスキャナーによる歯型採取などを行い、綿密な治療計画を立てます。


この費用は約3万〜5万円です。


また、矯正開始前に虫歯や歯周病が見つかった場合の治療費や、歯をきれいに並べるスペースを作るための「抜歯」が必要な場合はその費用が別途発生します。


虫歯治療は保険適用ですが、矯正目的の抜歯は自由診療となり、1本あたり5,000円〜1万5,000円程度が相場です。


矯正中にかかる費用

実際に装置を装着して歯を動かす期間にかかる費用で、ここが総額の大部分を占めます。


最も大きいのが「矯正装置代(基本治療費)」で、選択する方法により約60万〜130万円の幅があります。これには装置そのものの費用のほか、医師の技術料や管理料が含まれます。


装置をつけた後は、ワイヤーの調整やマウスピースの進行チェックのために月1回程度の通院が必要です。この際に支払うのが「処置料・調整料(再診料)」で、1回あたり3,000円〜1万円程度が相場です。


治療期間が2年の場合、通院は24回前後になるため、処置料の総額だけで約10万〜20万円ほどかかります。


調整料が最初の装置代に含まれるか、都度払いかによって毎月の負担が変わるため、事前の確認が重要です。


矯正後にかかる費用

歯並びが整い、装置を外した後に必要となる費用です。


装置を外した直後の歯はまだ周囲の骨が安定しておらず、元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起きやすいため、これを防ぐ「保定装置(リテーナー)」を装着します。


この装置代は基本治療費に含まれるケースも多いですが、別途請求される場合の相場は約2万〜6万円です。


また、保定期間中も、歯並びがキープされているかを確認するために数ヶ月に1回ペースで通院します。この時の「保定観察料」として、1回あたり2,000円〜5,000円程度がかかります。


綺麗な歯並びを維持するためには、この治療後のメンテナンス費用まで予算に組み込んでおくことが大切です。


高校生の歯科矯正で医療費控除を受けられる?保険は適用される?


歯科矯正は自由診療が基本ですが、例外的に費用負担を軽減できる仕組みがあります。


保険適用になるケース

原則として、見た目を整えるための歯科矯正は全額自己負担の自由診療です。


しかし、厚生労働大臣が定める「先天性の疾患(口唇口蓋裂など)」に伴う歯並びの異常や、あごの骨の変形によって外科手術が必要となる「顎変形症」と診断された場合は、例外的に公的医療保険が適用されます。


保険適用となった場合、治療費は原則3割負担となり、一般的な全体矯正の自己負担額は約20万〜30万円程度に抑えられます。


医療費控除の条件と受ける方法

保険が適用されない場合でも、世帯の所得税や住民税を安くできる「医療費控除」を活用できます。


1年間(1月1日〜12月31日)に家族全員で支払った医療費の総額が、原則10万円を超えた場合に対象となり、所得から差し引くことで税金が還付される制度です。


高校生の矯正は「発育阻害の改善」と診断され、医療費控除の対象となる場合があります。


歯科医院で発行される領収書を保管し、翌年の2月16日から3月15日までの期間に申告を行いましょう。



高校生で歯科矯正を始めるメリット


高校生という時期に歯科矯正をスタートすることは、大人になってから治療を始めるのとは異なる、特有の大きなメリットがあります。


単に見た目がきれいになるだけでなく、身体的な負担や将来の健康面においても有利な理由を3つ解説します。


歯を抜かずに歯科矯正できる可能性が高い

高校生はすでに永久歯が生え揃っていますが、まだ成長期の途中であり、あごの骨の代謝や柔軟性が大人よりも高い状態にあります。


そのため、あごの骨を横に広げたり、奥歯を後ろに移動させたりして、歯をきれいに並べるためのスペースを確保しやすいのが特徴です。


大人の矯正のように、スペースを作るために健康な歯を抜く「抜歯」を回避し、自分の歯をすべて残したまま治療を終えられる可能性が高くなります。


大人よりも治療期間が短い傾向にある

高校生の時期は新陳代謝が非常に活発で、骨の代謝もスムーズに行われます。そのため、大人の矯正に比べて歯が動くスピードが早く、治療期間が全体的に短くなる傾向があります。


装置を装着している期間が短くなれば、それだけ日常生活でのストレスや痛みに耐える時間が減り、毎月の調整料がかかる回数も抑えられるため、身体的にも経済的にも大きなメリットです。


将来的に口腔内の健康につながる

高校生のうちに噛み合わせと歯並びを整えておくことは、健康を守るためにも価値ある投資です。


歯並びの凸凹がなくなると、毎日のブラッシングで磨き残しが大幅に減り、虫歯や歯周病のリスクを大きく下げることができます。


また、正しい噛み合わせは一部の歯に過度な負担がかかるのを防ぐため、将来的に自分の歯を長く残すことにつながります。


高校生で歯科矯正を検討している方は、さいたま市大宮区の大宮区役所前歯科にご相談ください


高校生活という一度きりの大切な時期を、きれいな歯並びと自信に満ちた笑顔で過ごすことは、これからの人生において素晴らしい投資になるでしょう。


さいたま市大宮区の「大宮区役所前歯科」では、高校生の皆さんのライフスタイルや部活動、ご予算に合わせた適切な矯正治療プランを提案しています。


当院では初回の矯正相談を無料で承っており、ワイヤーからマウスピースまで分かりやすく丁寧に説明いたします。


また、通院が難しい時期のための「オンライン相談」や、気軽に日程調整ができるLINE予約にも対応しています。


医療費控除の仕組みや分割払いのご相談も承っておりますので、まずは保護者の方と一緒に、当院へお気軽にお問い合わせください。




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