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症例

インプラント・補綴

口腔崩壊状態からインプラント治療、補綴(セラミック)、矯正治療にて咬合再構成を行い機能性や審美性を回復した症例

Before

Before

 After

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患者プロフィール

42歳/男性


背景

歯科恐怖症で、数十年歯科医院に通院したことがなく、このような状態になるまで放置していたが、さすがにこのままではダメだと思い来院。

歯科に慣れる所からスタートし、歯周病治療、残根抜歯、等の初期治療を行い再評価後、インプラント、矯正、補綴治療にて咬合再構成を行い機能性や審美性を回復し、自信のなかった口元に自信が持てるようになった症例。


担当医コメント

口腔内が崩壊していたため、顎関節に問題が出る可能性もあり初診時に顎関節に関しての問診や触診を行い、またプロビジョナルの段階で顎関節への問題が出ないか経過を細かく見ていく必要があった。

下顎の咬合平面のずれもあり圧下も必要なためインプラントをアンカーにして矯正をやる必要があり下顎のセットアップ模型を作成しそこからインプラントの埋入位置を確定し下顎のインプラント埋入を行う必要性があった。

欠損部はすべてインプラント埋入という方法もあったが患者の希望により残せる歯は残してロングスパンのブリッジとした。


治療計画

歯科に慣れるところからスタートし、歯周病治療、残根抜歯、等の初期治療を行い再評価後に再度の治療計画を立案することにした。


  1. 初期治療・・・TBI(歯磨き指導)、スケーリング(歯肉縁上の歯石除去)、SRP(歯肉縁下の歯石除去)、抜歯、カリエスコントロール、エンドトリートメント

  2. 再評価検査 

  3. 修復治療計画の立案

    • 下顎矯正のセットアップ模型を作製

    • インプラント埋入用の診断用ワックスアップ

    • サージカルステント+CT撮影

    • 下顎インプラント手術

    • 下顎インプラントプロビジョナルレストレーション装着

    • 矯正治療

    • 上顎左側インプラント手術

    • 上顎インプラントプロビジョナルレストレーション装着

    • 再評価 

    • 印象採得

    • 最終補綴物装着

    • メインテナンス


治療内容

インプラント 上顎 4本 ¥1,100,000

       下顎 2本 ¥550,000

骨造成(サイナスリフト)左上5番6番相当部 ¥385,000

矯正 下顎 ¥550000

オールセラミック 7本 ¥1,155,000

上部構造(オールセラミック)7本 ¥1,386,000

セラミックインレー 3本 ¥231,000

治療期間 5年 通院回数 55回(メンテナンス等の通院は除く)

費用合計 税込¥5,357,000


リスク・副作用


■インプラント治療

  • 歯茎を切って骨を削ってチタン製の人工歯根を埋め込む手術になります。

  • 歯周病や糖尿病や骨粗しょう症やヘビースモーカーには、リスクがあるため行えない場合もあります。

  • 手術後ごくまれに、唇や舌や歯肉等に感覚マヒが生じる場合があります。

  • 術後の出血や鼻血等が引き起こされる場合もあります。

  • 術後、腫れる場合もありますが1週間くらいで腫れは引いてきます。

  • 術後にあざができる場合もありますが、2~4週間で消えていきます。

  • 手術は100%成功するものではありません。

  • 術後に消毒や抜糸、服薬が必要になります。

  • インプラントは天然歯に比べて細菌に対する抵抗力が弱い為、3か月~6か月に1回はメンテナンスが必要になります。

  • 手術中に緊急の処置をする必要が生じた場合には適宜処置を行うことが必要になります。


■矯正

  • 患者様の協力度(装着時間・来院・歯磨き・ゴムの使用等)が治療期間等にかなり影響します。

  • 歯磨きの協力が得られない場合に虫歯や歯周病を悪化させる恐れがあります。

  • 矯正治療中は食事に時間がかかったり歯ごたえのある食べ物が食べづらくなることがあります。

  • 歯の移動に伴う痛みや口内炎が生じる場合もあります。

  • 治療後の歯肉にブラックトライアングル(三角形の隙間)が見られることがありますが歯肉の健康を害するものではありません。

  • 歯の移動に伴い歯根が短くなる可能性や歯髄が失活する可能性があります。

  • 歯根と骨が癒着していて歯が動かない場合があります。

  • 開口障害や頭痛や耳鳴り筋の硬直などを生じる場合もあります。

  • 矯正治療後は、後戻りを防ぐためリテーナーの着用が必要になります。

  • 異常習癖(指しゃぶりや舌突出等)が歯並びの安定を妨げる場合があります。


■咬合再構成

  • 治療計画の変更が必要になる場合があります。

  • 歯や骨の状態や顎関節の状態など様々な変化や反応が出る場合がある為、その都度状況に応じて計画を変更していく必要があります。

  • 失活歯がある場合は、歯根破折等により抜歯になるリスクもあります。

  • 生活歯を削るため、しみる可能性や場合によって非常にまれではありますが神経を取る処置が必要になる場合があります。

  • 顎関節症が発症する可能性がありますが、落ち着いてくることがほとんどです。まれに回復が困難になる場合もあります。

  • 治療後でも口腔清掃不足や食いしばり歯ぎしりなどの悪習癖等により虫歯や歯周病が悪化したり補綴物が破損したり再治療が必要になる場合もありその場合は別途費用がかかる場合もあります。


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