食事は噛んだあと、飲み込むという「嚥下」という動作を行います。
この嚥下に関わる筋肉は、手足よりも体幹が落ちると減ってくるので、体幹を保つような生活を送ることが大事です。
歩ける人は歩く、もっと体を動かせる人はちょっとしたスクワットが良いです。
嚥下を保ちたい、食べる力を保ちたいと思ったら、体幹を使う生活を心がけることが大事です。
積極的に鍛えていこうと考える場合は、大まかにいうと3点セットの運動があります。
1つは、太ももの裏「ハムストリングス」という筋肉を伸ばすことがとても大事。
太ももの裏の筋肉が短くなってくると、前に体を曲げることがだんだんとできなくなってきます。
深く座れなくなり、ずり下がった姿勢にならざるを得ない。
そうすると食べる姿勢としては不利になってきます。
2つ目は、「嚥下」と「呼吸」は協調運動です。
呼吸が深い方が誤嚥はしづらい。
体が弱ってくるとだんだんと猫背になってくるイメージがあると思いますが、肋骨と肋骨の間にも筋肉があって、そこの筋肉が硬くなると肋骨を広げられない、胸を広げられなくなります。
そこで、「腕を組んで上げる」運動をやってもらいます。
すると肋骨と肋骨の間が伸びてきて、ストレッチになり、呼吸を深く保つための運動になります。
3つ目は、嚥下に関わる筋肉を積極的に筋トレする。
口を本気で大きく「あー」と開ける。
これは喉から口にかけて「舌骨上筋」という筋肉がありますが、口を開けるときは顎を下に下げる、モノを飲み込むときは喉仏周辺を喉の方に持ち上げる動きをする筋肉です。
なので口を本気で開ける筋トレが、嚥下を改善することに使えます。
嚥下の力を強化するポイントは、
脚を伸ばす
腕を組んで上げる
口を本気で開ける
是非これらを鍛えて健康を維持していきましょう。
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