現在、2人に1人は癌に罹患すると言われるほど増加している病気です。がん治療を行う際に、歯周病やむし歯といった口の中の疾患があると、肺炎や口内炎などの併発症のリスクが高まり、治療を中止するケースもあります。
鼻・副鼻腔、口腔、咽頭・喉頭、唾液腺、甲状腺などにできる頭頸部がんの治療では、口腔内の併発症が起きやすいとされています。全身麻酔の際に歯周病が進行し、揺れている歯があると、脱落したり破損したりする恐れもあり、肺がんや食道がんの手術では口の中の細菌などが原因で誤嚥性肺炎になる可能性も指摘されています。抗がん剤や放射線による治療では、口内炎や味覚の変化、口腔内乾燥が起きやすいです。
今回はがん治療を例にあげましたが他の疾患で治療が必要な場合でも口腔内をキレイにしておくことが大切です。
持病の有無に関わらず、毎日の歯磨きや定期的な歯科受診をして、噛めるようにすること、口腔内の細菌を出来るだけ減らしておくこと、炎症がない状態にしておきたいですね。
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